来日した中国人が知らないこと(法律編)

中国文化

来日したばかりの中国人の方は日本のルールや習慣を知らない方が多数です。

その中でも 

えっ!そんなことも?

みたいなことがよくあります。

  • 近所に中国人が住んでいる
  • 留学生の友達がいる
  • 日本語学校で留学生を教えている
  • 中国人って世間知らずだよなと思っている人

という方は是非その中国人に教えてあげてください。

今回は日本の法律に絞って紹介します。

日本の法律

日本人が外国に行っても外国の法律を知ろうという方は少ないでしょう

中国人もそれは同じです。

しかし、

いや、これは常識じゃないの?

これは日本も外国も同じでしょ

と考えさせられる場面が多々あります。

日本人だったら外国に行って気を付けるだろうということも

中国の方、来日してきたばかりの外国人は知らないことがたくさんありますので

その一部を紹介したいと思います。

 

在留カードとパスポートを常に携帯しなければならない

日本では、外国人は常に在留カード又はパスポートを携帯しなければなりません。

これは出入国管理及び難民認定法で定められています。

日本人でもこの法律名を知らない方はたくさんいるのではないでしょうか?

来日した外国人とは、つまり、

  • 旅行者
  • 日本に定住する外国人

等を指します。

これに違反すると旅券不携帯となり、

  • オーバーステイ=不法残留
  • 密入国=不法在留

を疑われることになります。

えっ、旅行者でも疑われるの?

そうです!!

たとえ、ちょっとコンビニに外に出ようという時も持たなくてはなりません。

日本人も海外に旅行に行ったらホテルなどの金庫に預ける方も多いのではないでしょうか?

でも、事件や事故に巻き込まれたらあなたを証明する物は一つもありません。

となれば、上記のことを疑われるわけです。

日本人でさえこの感覚なので、来日した中国人や外国人もこの感覚の人は多いので

容易に法律に違反してしまうんです。

これはおおげさではなく、実際に出入国在留管理庁や警察でも情報を発信しています。

理由としては、

日本にも多くの不法滞在者、不法残留している人

が多くいることから、その取締りを行っています。

日本に不法滞在している人は少なくとも日本で生活しており、日本のサービスを利用しています。

つまりは、

日本の税金を使って生活している

ことになり、日本のインフラ基盤を侵害していることになるんですね。

防犯登録制度

日本では自転車を購入する際にほとんどの場合

防犯登録

をして、自転車にシールを貼ってもらいますよね?

この制度は諸外国にはほとんどありません。

防犯登録をするとどの自転車が自分の自転車なのか所有権が明確になります。

ですので、他人が自分の自転車を利用していたらすぐわかってしまいます。

中国や台湾では防犯登録制度はありません。

このため、鍵のかかっていない自転車や、鍵をつけっぱなしの自転車などの

誰のものかいますぐはわからない自転車は

乗ってもいい自転車

と思ってしまいます。

その辺に置いてある、もしくは捨ててある自転車に乗って警察官に呼び止められたらどうなるでしょうか?

捕まります!!

日本人であれば防犯登録という制度を知っていますので、

たとえその自転車に防犯登録のシールが貼られていなくても

この自転車は他人の自転車

という意識が少なくともあるはずです。

でも中国人にはその意識はありません。

悪いと思って乗っていないので、警察に捕まっても

私は悪くない

何が悪い?

という態度になり、さらに怒られるということになります(笑)

 

貸し借りしてはいけないもの

  • キャッシュカード
  • クレジットカード
  • Suica、PASMOなどの交通ICカード

等のカード類は購入、または申し込みした者しか使用することができません。

これらのものは、他人に貸し借りしたり、譲り渡してはいけないですよね?

日本人からしたら

そんなこと当然でしょ

と思うかもしれませんが、

中国人はその感覚はありません。

ある時、日本人名義のPASMOを持っている中国人がいたので

私:「それどうしたの?拾ったの?」

と聞くと、その中国人は

中:「そうそう!○○駅で拾ってさ、自分でチャージして使ってる。」

私:「え!駄目だよ!」

中:「え?そうなの?でもカードにはお金入ってなかった(チャージ金がない)から」

私:「それでもダメだよ!警察に届けなきゃ」

中:「自分のお金をチャージしたんだから、これは私のカードでしょ?」

私:「・・・・」

確かに自分のお金をチャージしてるんだからそこは使っていいでしょ

という理屈もわからなくもないのですが、中国人の感覚では

そもそも他人のカードを使ってはいけない

という意識が少ない方が多いのかもしれません。

 

日本語学校でのエピソード

ある時、外国人が通う日本語学校に行って留学生と少し話す機会があったのでその時のエピソードを紹介します。

中:「あれ、どの口座にお金を入れてもらえばいいかわからないなあ」

私:「キャッシュカードたくさん持ってるの?」

中:「いや、私のは一つなんだけど友達から借りてる口座があるから」

私:「へ!?銀行口座は自分しか作れないでしょ?」

中:「それはそうなんだけど、友達が振込とか便利だから貸してくれて」

私:「どういうこと??」

中:「友達が生活費貸してくれてるんだけど、友達が自分の口座に入れてあるお金があるから、私のキャッシュカードがあればいつでもおろせるでしょって。」

私:「いや、友達から自分の口座に振り込んでもらいなよ・・・・」

他の中国人にも聞いたことがあるのですが、

中国では他人のキャッシュカードを使ってATMからお金を引き下ろすことは結構あるそうです。

当然ですが上記のようなことをしてしまうと法律違反に触れてしまうことになります。

これらに違反すると

  • 遺失物横領
  • 犯罪による収益の移転防止に関する法律

の刑罰が科されてしまいます。

 

まとめ(おねがい)

来日してくる外国人は様々な目的をもってきている人がいます

旅行、ビジネス、起業、日本語の勉強、専門学校や大学への留学、親戚に会いに来た

これらの善良な目的をもって来ている人でさえ、

日本の法律に触れてしまい、自分の目的を果たすことができなくなってしまう人がいます。

それは、日本の法律がしっかり作られており、諸外国の人からすると難しい部分もあるのかもしれません。

これらは日本人である私たちが教えなければいけないと思います。

特に

日本語学校関係者の方々

には日本語を教えると同時に日本で生活するルールや習慣も教えてほしいと思います。

せっかく高い学費を払って日本に留学してきたのに

ただ知らないがために日本の法律に触れてしまい

日本での生活ができなくなる人がたくさんいます。

私は善良な目的をもってきている人には

  • 日本に来てよかった
  • 日本はいい国だ

と思って本国に帰ってもらいたいですし、

日本で生活する方には日本のルールを守って気持ちよく生活してほしいと思っています。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました