- 今度通訳をすることになった、どうしよう😫
- 出張で通訳することになったんですけど何か気を付けることはありますか?
- 中国語そんなにできるわけじゃないんですけど通訳できますか?
- 実際に通訳したことのある人の経験、注意点を聞きたい
という方へ向けて
私が中国語を約5年勉強してきて、
実際に通訳をしたことのある経験を踏まえて
通訳をはじめてしたときのことや通訳をするときの心構え、通訳できるレベルなどを紹介していきたいと思います
通訳ってどのくらいのレベルからできるの?
結論からいうと
日常会話ができれば通訳できます
私がはじめて通訳をしたときのレベルは
中国語検定2級
を習得したときです。
ちなみにはじめて通訳をしたときは
中国語を約2年勉強したあとでした。
2年間みっちり勉強してから通訳か・・・
ハードルが高いな・・・
私はみっちり勉強してから通訳を任されましたが
通訳をするようになってから感じたのは
実際に現場で通訳の経験を積んだ方が語学能力が伸びる
です。
通訳をするということ自体
中国語のレベルはそこまで高い必要はない
と思っています。
それよりもどんどん通訳をする経験を増やしていった方が自分の糧になると思います。
ただし、注意してほしいのは
通訳を職業とする方は高いレベルが求められます
でも、接客をするときの通訳や、ビジネスで中国の企業との通訳をするときは
プロを雇うわけではないと思います。
今回の記事では同時通訳が必要とされる国家会合や企業の命運を分けるような交渉で求められる通訳のレベルを紹介するわけではなく、
日常会話ができればできる通訳
を基準として紹介しますのでご了解ください
通訳をするときの心構え
人が通訳する意味を考えよう
最近はポケトークや翻訳、通訳アプリが充実していますので
そもそも人が通訳する意味なくない?
と思うかもしれませんが、
通訳が必要とされる理由はたくさんあります
- そもそも機械に任せること自体TPOに合わない
- 機械に任せると日本語の微妙なニュアンスが伝わらない
- 翻訳・通訳アプリを使って本当に相手に伝わっているかがわからない
- 通訳人を使うことによってスムーズに会話ができる
まとめると
機械に任せることができないので通訳が必要なのです。
機械には感情がありません
機械を通してやるとどこか「これでいいのだろうか?」
と感じることが多々あると思います。
やはり、人と人とのやり取りには人が必要だと私は思っています。
かといって通訳をしてもらう人が全然信用できない人では
会社の上司や同僚、家族や友人から通訳を頼まれることはないでしょう
そう、つまり
今度通訳をお願いしたいんだけどいいかなあ?
と言われた場合には
あなたの力が必要
と言われているのです。
プロの通訳人を雇うのではなく、
語学ができる人にやってもらいたいときには
あなたの人柄も評価されているのです。
自分の語学レベルを気にしない
通訳を任された場合、
私の中国語のレベルは大丈夫なんだろうか?
と感じる方も多いと思います。
私自身も初めて通訳をするときも心配で心配でしょうがありませんでした。
でも通訳を任された以上は
- 私に任せてください
- わからなくても何とかして相手に伝えてみせる
- 自分が聞いてわからないことは相手にわかるように伝えてもらえばいい
という気持ちをもって通訳に臨みましょう!
気持ちで自信がない、マイナス状態で通訳をすると
自信がないことがどうしても表に出てくるので
通訳を頼んでいる人、話している中国人からも
この人大丈夫かなあ?
この人に任せては心配だ・・・
と思われてしまいます。
私も最初の頃は自信がないのできっと自信のなさが表に出ていたせいか
- 自分が言っていることが伝わらない
- 通訳を頼んでいる人からイライラされる
ということがありました。
私はこれではいけないと思い、
大げさに言うと
- 私が聞き取れないのは相手(中国人)の説明が悪いんだ
- 私が言って伝わらないことは相手(中国人)の理解力がないんだ
- 私の力で会話を盛り立ててあげよう
という心構えでやるようになりました(笑)
ちょっとこのマインドには問題があるかもしれませんが、
私はこのマインド、心構えに変えてから
中国人や通訳を頼む人から信用される
ようになりました。
具体的には、
- また機会があったら次もお願いします
- 直接あなたとやりとりしたいので微信のID教えてください
と言われるようになりました。
是非通訳を任された方は試してみてください😀
通訳をする際の注意点
直訳は伝わりません
通訳を頼む方には
「直訳でいいからそのまま伝えてください」
という人がいますが
私の経験からすると直訳で通訳してしまうと
会話がぎごちなくなります
具体的には
「欢迎来我们的公司,认识您很高兴。」
と言われた場合に
「私達の会社へようこそ、あなたに会えて嬉しいです」
と訳してしまうとどうでしょう?
意味は合っていますが、日本人としてはぎこちなさが残りませんか?
「御社へようこそいらっしゃいました、お会いできて光栄です」
と訳すとどうでしょう?
日本語らしい表現でしっくりきますよね🙂
日本語を中国語に訳すときは多少直訳になってしまうこともあるかもしれませんが、
出来るだけ意味がスッと通る中国語で訳すようにしましょう。
コツとしては
- 短く
- 簡単に
です。
どんなに長い日本語を言われても
自分の中で短文で繋げて相手に伝わりやすい中国語がベストです。
レスポンスタイムを短くしよう
通訳をするときには
出来るだけ会話の邪魔にならないようすぐに訳しましょう
すぐ日本語に訳したり中国語に訳すなんて難しい・・・
はじめはレスポンスタイムが長くなってしまうでしょう
でも慣れてくると
- 通訳するちょうどいいタイミング
- 相手が何を言おうとするか
- 相手が話している間に頭の中で日本語に変換
ができたり、わかるようになってきます
わからない、聞き取れなかった部分については
すぐに聞き返して伝えればオッケーです
自分のできる範囲でレスポンスタイムを早くしていきましょう
間違った情報は伝えない
1番気をつけなければいけないのは
否定文
です。
相手が「不〜」、「没〜」と言っているのに
肯定文で訳してしまうと意味が反対になってしまいます
あとは相手が言っていることがわからないのに
「こうだろう」
という先入観で訳してしまうと
「そんなことは言ってない」
となってしまい、会話が成り立たなくなってしまうどころか、お互いの信用を損なってしまうことになりかねません
- 否定文は注意
- わからなかった部分は聞き返す
日本語を勉強しよう
通訳を専門にしている先生が繰り返し言っていた言葉です
それ日本語でちゃんと説明できる?
ってよく聞かれていました
日本語は独特で曖昧な表現がたくさんあるからです
具体的には、
この商品はより管理された環境の中で作られた商品です。
担当者がチェックを重ねたので一般的な商品より安心してお使いいただけます。
日本人からしたら全然問題ない表現ですが、
外国人からしたらこの日本語の表現はかなり曖昧です
- 管理って何?
- 管理された環境ってどんな環境?
- 担当者って誰?
- チェックって何を?
- 一般的ってどの程度?
きっと日本人ならこう解釈しているのではないでしょうか?
この商品はとても清潔な状態で作られた商品です。
商品が安全かどうかを確認する人が重ねて確認を行なって安全と認められた商品なので、
通常売られている同類の商品より安心して使える商品である。
よくこの先生からは、
子供でも分かるような表現にしないとダメだよ!
と言われていました。
ですので、
使う日本語が子供に意味を教えられるか確認する
ことが大事ですね
まとめ
通訳を任された人は緊張すると思います
でも、きっと少なくとも
外国人と話すことができるようになりたい
という目標をもって勉強してきたはずです。
自信をもって通訳しましょう!
私もはじめは不安でしたが、この不安を消すには場数を踏まなければ克服できないと思います。
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