という疑問をお持ちのあなたへ向けての記事です。
よく「中国語は発音が大事」って聞きますよね?
本屋さんに行くと発音に関する参考書も多いです。
私は中国語を約5年勉強してきて、今では仕事で通訳などをすることもあります。
私が数百人の中国人と会話してきた経験と勉強してきた経験をふまえて
中国語の発音の勉強に対する考え方
中国語の発音の勉強法
中国人と話して感じた発音
に関して紹介していきます。
中国語の発音って何をさすの?
中国語の発音って何をさしているのでしょうか?
中国語の発音は
ピンイン 拼音 pinyin
四声(声調)
の大きく2つです。
「ピンイン」は日本語で言うなら「ふりがな」
四声(声調)は日本語で言うなら「アクセント」
ですね。
中国語の発音の勉強に対する考え方
中国語の発音ってどのように勉強していったらいいんでしょうか?
私も最初の頃どのように勉強していったらいいかわからなかったです。
結論から言うと
基礎を固めたらあとはやらなくていい
です。
理由としては、
中国語の発音の基礎が固まっていればあとはおのずと身についていくから
発音の勉強を終えても嫌というほどついて回ってくるから
です。
この理由は私の経験の話になってしまいますが、
私は中国語教室で中国人の先生から発音を習いました。
発音の勉強の期間としてはおよそ2カ月くらいだったと思います。
内容としては
- ピンイン表を見ながら発音
- 四声(声調)のルール
- ピンインと四声(声調)を合わせて発音
それ以降は教科書に沿って音読したり、文法を学んだり会話練習をしていきました。
つまり、私は発音の勉強という勉強はこの
2カ月
しかやっていません。
でも勉強を続けていって、今は普通に中国人と喋ることができるようになっています。
というのも
中国語の勉強をしている以上は発音はついて回ってくるのです
嫌でも!(笑)
つまり、
別のことを勉強しているようでも発音の勉強を自然にやっているのです
まとめると、
中国語の発音は、短期間で集中的に基礎を固め、あとは自然に学んでいく
という考え方で勉強していくことがおすすめです。
発音をおろそかにした人の末路
短期間でちょちょいとやってあとは会話練習すればいいのね
はい!待ってください!✋
発音は中国語の土台ともいえるものです。
基礎中の基礎なのです。
野球で例えるなら
練習でストライクの入らないピッチャーが、試合で三振などとれるわけがありません。
練習でバットにボールが当たらない人が、ホームランは絶対に打てません。
中国語で言うなら
発音ができない人が中国人と会話など、できるわけがないのです。
私と同じ中国語教室で勉強しているLさんは
発音の練習をテキトーにやっていました
- ピンインも曖昧に覚えている
- 四声(声調)もバラバラ
授業中も先生から発音を矯正されていましたが、気にも留めていない様子でした。
(Lさんはめちゃくちゃいい人です)
Lさんはこの1年後1人で台湾旅行に行ったそうです。
Lさんが現地の台湾人と会話したとき、現地の台湾人のおじさんから
「你的中文不好!差不多听不懂!」
(あんた中国語下手だな!ほとんどなに言ってるかわかんないよ!)
と言われてショックだったと旅行から帰ってきて話していました(笑)
Lさんはこのとき
もうちょっとちゃんと発音勉強すればよかったなあ・・・
と言っていました。
発音は中国語の基礎中の基礎です。
基礎が固まっていないと応用に繋げられないのは必然ですよね。
発音の勉強で意識すること(重要!)
発音の基礎って何?
繰り返しになりますが、
発音の勉強は基礎を固める
ことが大事です。
よく発音の基礎って聞きますが基礎って何でしょうか?
具体的には、
漢字を見てどの四声か、どのピンインかがわかること
が重要だと思います。
中国語を勉強し始めると初めに習うのはこの四声とピンインでしょう。
でも会話になると一つ一つ四声を丁寧に発音することはありません。
我 是 谷歌 公司 的 职员。
はじめのうちは一つ一つ
3声、4声、3声1声‥と丁寧に練習していくのはいいと思いますが、会話だといちいちどれが何声でどれが何声と意識していては文が繋がらず相手も聞き辛いでしょう。
ですので自分の頭に浮かんだ漢字を
どれが何声と意識しないでも発音できる
状態までなれば、そこまで普段から四声を意識して勉強する必要はないと思います。
ひとつひとつの四声が完璧でも流れるように発音できなければ相手には伝わりません。
四声を意識して文章を発音より、流れるように文章を発音できるように練習する方が断然いいです。
実際私が中国語を話す時も
3声3声が続いたらはじめの3声を2声にするなんて一ミリも意識してません。
それよりも相手に伝わるように流れるように話すことを意識しています。
私も勉強しはじめの頃は一生懸命、四声の練習をしたり文章も発音する時も一つ一つ丁寧に意識してやっていましたが、
四声(声調)の勉強に時間を割くなら
- 文章を流れるように発音する
- 単語量をどんどん増やす
勉強の方が断然いいと思います。
まとめると、
発音の勉強は相手に聞きやすい言葉を伝えること
を意識して勉強することが大切です。
中国語を始めた方の参考になれば良いと思います🙂
発音の勉強は自分のためにするものではない
発音の勉強はどうして重要と言われるのでしょうか?
結論から言うと
発音は自分ではなく、相手に伝わることが大切だから
です。
発音って誰のために必要なのか考えてみてください。
あなたが発音してあなたが聞き取れてもそれは自己満足です。
発音は相手が聞き取ってなんぼのもんなのです。
極論を言えば、目の前にいる相手だけ伝わる発音をすればいいのです。
でも、目の前にいる人だけ伝わっても他の人に伝わらなければ勉強の効率は悪いですよね?
ですから、
誰にでも伝わる発音の勉強をすることが大切なのです。
誰にでも伝わる発音ってどんな発音なのでしょうか?
それは、普段中国人同士が話している発音です。
ですから、中国人の発音に近づけることが重要なのです。
中国人の発音はどうやって習っているのか?
学校などで標準語と言われる発音の四声とピンインを習っています。
ですから、私達も四声とピンインをしっかり勉強すれば中国人と同じ発音になるわけです
長くなりましたがまとめると
- 発音が重要なのは誰にでも伝わる発音をする必要があるから
- 誰にでも伝わる発音=中国人が普段から話している発音
- 中国人が話している発音のもとは四声とピンインである
ということになります。
中国人の発音に近づけるためにはどうすればいいのかを次の勉強法で説明していきます。
中国語の発音の勉強法
私が実践したものと中国語教室の先生がおすすめしていたものは
- 自分の発音を他人に聞いてもらう
- 参考書を使って自分で勉強する
- 動画を使って発音をマネする
の3つです。
それぞれメリットやデメリットがあり、練習方法も色々ありますので詳しく紹介していきます。
自分の発音を聞いてもらう
中国語教室へ通う
一番手っ取り早く効率よく発音を学べるのが
中国語教室へ通ったり、オンラインレッスンを受けて
中国語の先生から発音の矯正をしてもらうことが
発音をマスターする一番の近道です。
どんな教室がいいのかはこちらを参考に↓
「中国語を晒して伸ばす」という方法が
Twitterを活用してSNSのフォロワーや中国語に詳しい人から教えてもらう方法です。
Twitterは匿名やハンドルネームで簡単に始めることができますし、
色々な人から意見をもらうことができるツールなので
手軽に投稿できるところが魅力ですね
参考書を買って勉強する
本屋さんや電子書籍などでも発音に関する参考書がたくさん出ています。
自分のレベルや本屋さんでパッと見て自分に合いそうなものを見て決めると思いますが、
必ずCDや音声がついているものを選びましょう
参考書を買って勉強する場合にお勧めする勉強法として
- 自分の発音を録音して聞く
- 音声と同時に発音してずれがないかを確認する
この2つの方法をお勧めしています。
発音が苦手な人はカラオケが苦手な人と言われることもあります。
歌が上手か下手かということではなく、
歌ったら他人がその曲を聞いてどんな曲かわかるかが重要です。
つまりは、
他人が言った言葉やトーンをそのまま再現できるか
という能力が発音の能力です。
ですので、これを確かめるために
- 自分の発音を録音して聞き、オリジナルと合っているのか
- 中国語を聞きながら発音して自分の発音に違和感がないか
を試す必要があるのです。
実践してみるとわかりますが、
聞いている中国語と自分が発音する中国語がずれている場合には
必ず違和感が残ります
違和感を少しでもなくすために、何度も何度も発音して練習すれば、
必ず上達するので是非試してみてください!
動画を使ってマネをする
動画を見て中国人が話す中国語を真似るのも発音の勉強にはうってつけです。
教科書や参考書を使って勉強している人は
アナウンサーのようなきれいで標準的な中国語を普段聞いています。
でも実際に中国人と会話するときにはなかなかアナウンサーのようなきれいで標準的な中国語を話してくれる人はいないので、
動画を利用して現地の中国人がどんな喋り方をしているのか見たり、聞いたりすると
自分の発音の勉強になりますのでおすすめです。
あわせて読みたい
多くの中国人と話してきて感じた発音に関すること
早口で喋れば四声(声調)やピンインなんて曖昧で通じるんじゃないの?
と私も発音を勉強しているときは思っていました・・・
なぜなら、中国語の動画を見ていても現地の中国人は四声(声調)を意識して喋っているようには聞こえなかったからです。
通訳などの仕事をするようになり、中国人と実際に話した結果、わかったことや感じたことがありました
それは、
- 早口でしゃべっていても抑揚をつければピンインや四声(声調)が違っても通じる
- 日本人が勉強した中国語の発音は中国人が発音するより正しい
会話のときにピンインや四声(声調)が違うと通じないのか?
あくまで私の感想ですが、
大事な部分だけしっかり発音すれば通じる
です。しかし、
大事な部分を曖昧に発音すると通じないことが多いです
例えば、
我明天给你打电话(私は明日あなたに電話します)
という文章の場合には
我明天给你打电话
文字が大きいところをはっきりと読めば、他のところを小さく読んでも通じると思います。
日本語はあまり抑揚がない言語で、聞き取りづらいと言われます。
逆に中国語は抑揚がはっきりしている言語なので、
正しい抑揚で発音すれば他の言葉を曖昧にしても聞き取れるのです
つまり、大事な部分をはっきり発音するというのは
抑揚をつけてしっかり発音するということなので、
発音を練習する際には日本語のようにごもごも言ったり、抑揚のない話し方をしないようにしましょう
中国人も四声(声調)やピンインを間違える?
結論から言うと
中国人もたまに四声(声調)やピンインを間違えていることがあります
特になまりの強い人が普段使わない単語を発音するときですね
でも注意してほしいのは中国人の話す中国語は90%は四声(声調)やピンインを間違えません。
当たり前ですね(笑)
私たち日本人が言い間違えをしたり、アクセントが人によって違うのと同じくらいの確率だと思います。
例えば
私と妻との間で多少アクセントの違いがあります
アクエリアスという飲み物を発音する場合
私はアクエリ →→→→
妻はアクエリ ⤵→→→
と「ア」のアクセントが違います。
関東の人と関西の人でもアクセントが違いますので
関東の人が関西の人の話を聞くとちょっと違和感が残る感覚に近いです
日本人が勉強した中国語の発音は中国人の発音より正しい!?
何で日本人が中国人の発音より正しいのですか?
私たち日本人が中国語を勉強する多くの場合には、
標準的な中国語=きれいな普通話
を学びます。
つまりは、アナウンサーが発音するようななまりがない、きれいな中国語を勉強しているのです。
中国では地方ごとになまりが必ずあります。
中国人同士でしゃべっていても始めはお互い通じないこともあるそうです
私の中国語の先生も旅行に行った際、バスで一緒になった人としゃべっていても相手のなまりになれるまでしばらく時間がかかったそうです
そのくらいお互いめちゃくちゃな発音の中国語を話しているということですよね・・・
私たち日本人が勉強した中国語はどの地方に住む中国人よりも正しい発音を勉強しています。
ですので、
中国語の発音に関しては自信を持って喋りましょう
言い過ぎかもしれませんが、
あなたが正しい文法で正しく発音した中国語を聞き取れないのであれば、それは相手の問題です
こちらが話していることは通じるけど相手が話す中国語は聞き取れない
というケースが多いはずです。
まとめ
- 発音の勉強は短期間で基礎を固めることが最重要
- 漢字を見て四声、ピンインがわかる
- 中国語を勉強している以上発音の勉強はついて回ってくる
- 発音の勉強で意識するのは抑揚
- 発音の勉強法
- 自分の発音をプロに聞いてもらい矯正してもらう(中国語教室など)
- 自分の発音を他人に聞いてもらい矯正してもらう(Twitterなど)
- 自分の発音を録音して自分でズレを矯正する
発音は結局のところ相手に伝わることが大事なのです!
相手にどうしたら伝わるかを意識して勉強することが大切ですな!
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